10分でわかるRGB++プロトコルとその遊び方

4 月初にビットコインメインネットに展開されてから、まだ 1 ヶ月も経っていないのに、**RGB++ プロトコルを通じて発行された暗号資産は 300 種類を超え、** 最初の RGB++ 資産 SEAL の保有アドレス数は 16850 に達し、累計取引額は 180 BTC を超えました。

そのほかにも、**RGB++ のエコシステムの発展も徐々に形を成してきています。** ウォレット、ブラウザ、DEX、Launchpad、資産管理ツールなど、必要なインフラが利用可能です。

しかし、まだ多くの人々が RGB++ プロトコルやその遊び方について十分に理解しておらず、参加したいけれどどこから始めればよいかわからないという状況です。そこで、今日はこの記事を 3 つの部分に分けて、第一部ではわかりやすい言葉で RGB++ プロトコルに関する知識を紹介し、第二部では RGB++ のエコシステムとその遊び方を説明し、第三部は FAQ を掲載します。皆さんが迅速に入門し、実践できる手助けになればと思います。

RGB++ プロトコルの基本知識#

1、RGB++ プロトコルとは？RGB プロトコルと同じですか？最近立ち上がった Runes プロトコルとは何が違いますか？#

RGB++ プロトコルと RGB プロトコルは、まったく異なる 2 つのプロトコルです。RGB++ プロトコルの著者は Cipher で、彼は CKB の共同創設者でもあります。一方、RGB プロトコルは現在、主に Maxim Orlovsky 博士が主導しています。

RGB++ の位置付けはビットコインのレイヤー 1 資産発行プロトコルであり、これは最も安全で合意が強いビットコインブロックチェーン上で暗号資産を発行できることを意味します。資産を発行した後、他の人にその資産を転送することができますが、受取人は自分でクライアントを運用して検証する必要はありません。これは、RGB++ プロトコルを通じて発行された資産が CKB ブロックチェーン上に対応する影の資産を生成するからです。肉体と影を例にとると、ビットコインブロックチェーン上で RGB++ 資産を転送することは、肉体が移動するのに相当し、その対応する影も一緒に移動します。そして、影の移動は CKB ブロックチェーンの PoW マイナーによって検証されます。したがって、影の移動が正しい限り、対応する肉体の移動も正しいと信じることができます（もちろん、CKB マイナーを信頼せず、自分で肉体の移動が正しいかどうかを検証することもできます）。

Runes プロトコルは RGB++ と同様にビットコインのレイヤー 1 資産発行プロトコルに属しますが、現在のところ競争はあまりありません。なぜなら、市場全体の規模が小さく、皆でケーキを大きくすることが最も重要だからです。現在、Runes はプログラマビリティが不足しており、RGB++ との協力はウィンウィンの効果をもたらすでしょう。RGB++ は Runes にプログラマビリティを提供し、Runes は RGB++ にさらなる注目をもたらします。

2、ビットコインチェーンは混雑していて手数料が高すぎるが、RGB++ プロトコルにはどんな解決策がありますか？#

RGB++ 資産を鋳造する際、ビットコインブロックチェーンと CKB ブロックチェーンの両方で取引が生成されます。ビットコインチェーン上の取引は資産の肉体を形成するために使用され、CKB 上の取引は対応する影を生成するために使用されます。したがって、鋳造時にはユーザーがより多くの BTC 手数料を支払う必要があります（その一部は CKB を購入し、対応する影を生成するために使用されます）。

資産を鋳造した後、ビットコインチェーンが混雑していて手数料が高すぎると感じた場合、資産の肉体を CKB ブロックチェーンに Leap することができます。これにより、肉体と影の両方が CKB チェーン上に存在することになります。CKB の平均ブロック生成時間は約 10 秒で、手数料も非常に安価です。通常、1 枚の CKB で 5000 回以上の取引に必要なマイナー手数料を支払うことができます。したがって、CKB ブロックチェーンに Leap した RGB++ 資産は、CKB がもたらす高速かつ高性能を享受でき、CKB 上で数千回、数万回の取引を行った後に再びビットコインブロックチェーンに Leap することができます。

さらに、CKB ブロックチェーンはチューリング完全であり、さまざまな DeFi や GameFi アプリケーションを構築できます。これは、CKB ブロックチェーンに Leap した RGB++ 資産もこれらのアプリケーションに参加し、より多くの利益を得て、より広いアプリケーションシナリオを実現できることを意味します。

3、Leap 操作とは何ですか？それはクロスチェーンブリッジですか？#

いいえ、RGB++ 資産がビットコインブロックチェーンから CKB ブロックチェーンに Leap する、またはその逆の操作は、クロスチェーンブリッジや外部の信頼仮定を導入することなく行われます。

一般的なクロスチェーンブリッジは、ユーザーが暗号資産を特定のマルチシグウォレットや契約に送信し、別のチェーンで対応する資産の証明書を受け取るというものです。その欠点は、中央集権的であり、ユーザーがクロスチェーンブリッジの運営者を信頼しなければならないことです。もしクロスチェーンブリッジがハッカーに攻撃された場合、ユーザーの資産は損失を被る可能性があります：2021 年 7 月、クロスチェーン資産ブリッジプロジェクト ChainSwap が攻撃を受け、約 800 万ドルの資産が失われました；2022 年 1 月、Qubit Finance のクロスチェーンブリッジがハッカーに攻撃され、8000 万ドル以上の損失が発生しました；2022 年 2 月、Wormhole がハッカーに攻撃され、3.2 億ドル以上の損失が発生しました……

Leap は、資産を 1 つのブロックチェーンから別のブロックチェーンにピアツーピアで移動させるもので、より安全で、より分散化されています。

RGB++ のエコシステムと遊び方#

RGB++ のエコシステム#

RGB++ プロトコルは 4 月初旬にビットコインメインネットに展開され、現在、プロトコル自体がカバーするコア機能、すなわち、fungible、non-fungible 資産の発行、譲渡、Leap 操作、SDK などが実現されています。

RGB++ のエコシステムの発展も徐々に形を成してきています：

ウォレット：JoyID、REI Wallet（プラグインウォレット）など
DEX：HueHub、Omiga、JoyID 内蔵の DEX など、今後立ち上がる AMM DEX もあります
Launchpad：HueHub
DID：.bit
DeFi：Stable++（ステーブルコインプロトコル）
有名プロジェクト：Nervape、SEAL など
その他：Haste（RGB++ 資産管理ツール）、Metaforo（RGB++ プロトコルをサポートする投票ガバナンスツール）など

RGB++ の遊び方#

1、RGB++ 資産を発行するにはどうすればよいですか？

現在、皆さんは直接 HueHub を使用して RGB++ 資産を発行できます。

HueHub のウェブサイトを開き（*https://huehub.xyz*）、ウォレット（UniSat、OKX または JoyID）を接続し、ウォレットに十分な BTC があることを確認します。「Issue a RGB++ token」をクリックし、RGB++ 資産のトークン名、シンボル、総供給量、毎回の mint 数量、いくつかのビットコインブロック後に mint を開始する情報を入力し、入力が完了したら提出して BTC 手数料を支払うだけで、非常に簡単に操作できます。

2、他人が発行した RGB++ 資産を mint するにはどうすればよいですか？

他人が発行した RGB++ 資産に専用の mint ウェブサイトがある場合は、相応のウェブサイトを開いて指示に従って鋳造を完了できます。

もう一つの方法は、HueHub の Fair Mint ページ（*https://huehub.xyz/fair-mint*）を開き、ウォレットを接続し、mint したい資産を見つけて、隣の mint ボタンをクリックして鋳造を行うことです。

3、RGB++ 資産を取引するにはどうすればよいですか？

ビットコインのレイヤー上で RGB++ 資産を取引したい場合は、直接 HueHub の Marketplace を使用できます。購入する場合は Market 内で「Buy Now」をクリックし、販売する場合は「List for sale」を選択します。

ビットコインのレイヤー 2（CKB チェーン上）で RGB++ 資産を取引したい場合は、現在いくつかの選択肢があります。一つは JoyID ウォレット内蔵の DEX を使用することで、ウォレットの「Market」で見ることができます。もう一つは Omiga の Marketplace（*https://omiga.io/market*）を使用することです。この 2 つの DEX はどちらもオーダーブック方式で、コミュニティチームのメンバーも AMM ベースの DEX を開発中で、近い将来にリリースされる予定です。

4、ビットコインチェーン上の RGB++ 資産を CKB チェーンに Leap するにはどうすればよいですか？

JoyID ウォレットはすでに RGB++ 資産の Leap 機能をサポートしています。JoyID にログインした後、Bitcoin ネットワークに切り替え、RGB++ 資産（例えば SEAL）を開き、送信画面で「Bitcoin L2（CKB）」を選択し、CKB アドレス、数量、マイナー手数料を選択し、最後に「Send」をクリックして署名確認を行います。ビデオチュートリアルは以下の通りです：

https://x.com/joy_protocol/status/1780505146067448176

特に注意が必要なのは、安全性を確保するために（ブロック再編成を防ぐため）、Leap の全過程で約 1 時間待つ必要があることです。Leap が完了すると、RGB++ 資産は CKB ブロックチェーン上に存在し、JoyID ウォレット内蔵の DEX や Omiga の Marketplace で取引できるようになります。

5、CKB チェーン上の RGB++ 資産をビットコインチェーンに Leap するにはどうすればよいですか？

JoyID ウォレットの現在のバージョンはこの機能をサポートしていないため、もう少し待つ必要があります。5 月末までにはリリースされる予定です。

また、現在、コミュニティメンバーが作成したいくつかのツールを使用して Leap 操作を行うことはお勧めしません。なぜなら、資産が焼失する可能性があるからです（後述します）。

FAQ#

1、RGB++ 資産を鋳造したり BTC を転送したりする際、なぜ mempool に表示されないのですか？#

その一つの理由は、ノードがブロードキャストを完了していないことです。このような状況は比較的一般的で、もしこの理由であれば、しばらく待つだけで大丈夫です。

もう一つの理由は、取引手数料が設定されている金額が低すぎることです。マイニングノードは取引の手数料が高いものから低いものへと優先順位をつけてパッケージ化し、手数料が低すぎる場合、一定の時間が経過した後（例えば 3 日）、まだ順番が回ってこない場合、マイニングノードは通常、このような低手数料の取引を自分のメモリプールから削除します。どのノードがあなたの取引を削除しても、彼らはあなたのウォレットに通知せず、取引も返却されず、あなたのウォレットは送信取引前の残高を自動的に表示することはありません。このような場合は、マイニングプールが提供する「取引加速処理サービス」を利用する必要があり、追加の費用がかかります。

2、なぜ RGB++ 資産が焼失することがあるのですか？#

RGB++ プロトコルを通じて発行された資産は、ビットコインの UTXO に「寄生」または「バインド」されています。より具体的には、546 サトシの UTXO にバインドされています。この UTXO が消費されると、対応する RGB++ 資産も消費されます。

では、RGB++ 資産がバインドされた UTXO がユーザーによって誤って消費されるのをどう防ぐか？JoyID ウォレットは現在、1200 サトシの閾値を設定しています。この閾値を下回る UTXO は、マイナー手数料や通常の BTC 転送として消費されることはありません。もちろん、異なるウォレットが設定する閾値は異なるため、誤って消費されるのを避けるために、JoyID ウォレットを使用して RGB++ 資産を保管し、送受信することをお勧めします。

前述のように、現在、コミュニティメンバーが作成したいくつかのツールを使用して資産を CKB チェーンからビットコインチェーンに Leap することはお勧めしません。なぜなら、これらのツールがビットコイン UTXO にバインドする際に RGB++ の標準に従っていない場合があるからです — 546 サトシの UTXO にバインドするのではなく、1200 サトシを超える UTXO にバインドしてしまうと、ユーザーが JoyID ウォレットを使用して BTC 取引を送信する際に、ウォレットがこの UTXO をマイナー手数料や通常の UTXO として消費してしまう可能性があります。

3、JoyID ウォレットが RGB++ エコシステムで非常に重要な役割を果たしているのであれば、どのようにウォレットの安全性を高めるべきですか？#

JoyID ウォレットの現在のバージョンはまだリカバリーフレーズのバックアップをサポートしていないため、ウォレットを誤って削除したり、Passkey を誤って削除したりしないように、必ずアカウントのアップグレードを行うことをお勧めします。アップグレード後は、異なるブランドのデバイスを関連付けることができます。

JoyID ウォレットにログインした後、設定で「Security」を選択し、「Trusted Devices」の横にある「+」ボタンをクリックし、「Upgrade」をクリックして、150 CKB または他のトークンの数量を支払うことでアカウントのアップグレードを完了できます。アップグレードが完了したら、「Trusted Devices」の横にある「+」ボタンをクリックして、異なるブランドのデバイスを追加できます。例えば、Apple のスマートフォンで作成した JoyID ウォレットに Android スマートフォンをバックアップログインデバイスとして追加できます。

JoyID ウォレットに関する詳細な情報は、こちらをご覧ください：https://nervina.notion.site/JoyID-FAQ-2fcae5726fee4c298f6e5efdb2d1ed3d